2017年は、たばこ業界が大きな転換点を迎えた年だ。国内外のメーカー3社が加熱式たばこの東京での販売を開始、競争が激化した。
ピーク時の1996年度に3483億本あった紙巻きたばこ販売本数は、16年度には1680億本と半分以下にまで激減。加熱式たばこは、たばこ葉の入ったカプセルやスティックを専用の端末で加熱するなどして、発生した蒸気を吸引する。煙が発生せずにおいも少ないため周囲を気にする喫煙者からの引き合いが強く、各社は加熱式たばこに活路を見いだしている。

日本たばこ産業(JT)は17年6月に「プルーム・テック」の都内での販売を開始。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BAT)も、「グロー」の全国販売を10月から始めた。フィリップ モリス ジャパン(PMI)の「アイコス」を含めた3社が競っている。
現在の市場はアイコスの独走状態。その背中を追うのがグローで、一歩出遅れているのがプルーム・テックだ。JTは加熱式たばこの需要予測に失敗、供給不足の状態が続く。約500億円の設備投資を1年前倒しして18年末までに行い、増産を急ぐ計画だ。18年1月に社長に就任する寺畠正道氏は「製品のよさを理解してもらえれば、まだまだ巻き返せる」と強調する。
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