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ライフ #非常時の組織論

ビジネスマンの優れた能力と残念な特徴 企業研修で「演じる人」

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自衛隊に入隊するまで、私や私の周囲の人を評価したのはストップウォッチだった。 

高校から陸上競技を始め、日本体育大学へ特待生として進学していた私にとって、人間の価値はそれぞれが持つベストタイムであり、それを決めるのは世界の誰が測っても同じ結果の出るストップウォッチだった。だから、つねにスッキリ納得する評価だった。

その後、私は海上自衛隊に入隊し、20年間在籍した。海上自衛隊の幹部は同期の中で何番目に高い評価を得ているかが「ハンモックナンバー」という形で公表される。どの職場にも毎年更新される幹部名簿が置いてあり、それを見ればほかの人が何番の評価を受けているのかを知ることができる。

私自身が幹部になってハンモックナンバーが発表されたとき、自衛隊という組織の評価基準がわかった。「そんなものなのか」と、かなりガッカリした記憶がある。高い評価を受けると自分の中で思っていた人たちは、たいてい評価が低かったからだ。

評価されない人は、己の評価を度外視して組織のために努力するタイプで、評価されるやつは、己の評価を最優先して自分のために努力するタイプだった。

企業研修で「演じる人」

最近、企業などの研修を請け負うことが多く、先日も部長研修を行った。昇進して1年以内の人を2泊3日で自然の中へ連れていく。

特殊部隊のように野営したりはしないが、プログラムはかなりハードだ。朝6時前から夜は22時すぎまで、チームワークの確立、リーダーシップの育成、意思決定方法の習得をテーマとして、理論の座学と実地体験をしてもらう。 

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