最近、東京都心部で大型書店の撤退が相次いでいる。出版不況もここまで厳しさが増すと、近い将来、象徴的な倒産劇が起こるのではないかと恐ろしくなる。
中小書店も次々に消えている。書店がなくなれば、商店街からも足が遠のく。大型百貨店・スーパーも同じことだ。階上に出店した書店による集客効果が客の往来を支えている。書店の消滅は、その先に地域の衰退が待つ。
書店消滅の理由は思い当たることが多い。スマートフォンが本格的に台頭してから10年近くになる。最近では電車で本を読んでいる人などはごく少なく、ほとんどの乗客がスマホをいじっている。多くがメールやメッセージをチェックしたり、ゲームを楽しんだりしている。
書店がスマホに敗北する理由には、週刊誌や漫画雑誌といった多くの書店がメインに据えるラインナップにも問題がありそうだ。というのも、多くの読者は週刊誌をパラパラとめくって興味ある記事のみを楽しむ。漫画雑誌は読みたい作品のみを拾い読みする。たぶんどちらも、スマホで満たされるニーズと重なっているから、客を奪われやすい。
生き残るために必死になれ
スマホの台頭からわずか10年程度でこれだけ変わったのだから、何もしなければ2025年ごろはもっとひどいことになる。書店が生き残るためには、スマホ、いやインターネットでは得られない喜びを読者に与えなくてはいけない。限られた年数でその方策を探り当てなくてはならない。
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