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ライフ #サラリーマン弾丸紀行

バンダアチェでノアの箱船を見る スマトラ島沖地震の震災遺構

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この漁船が59名の住民の命を救ったことから現地では「ノアの箱舟」と呼ばれている

木造の小さな漁船が民家の屋根の上に乗り上げていた。その姿は、東日本大震災直後に見た風景を想起させた。

インドネシアのスマトラ島北端に当たるバンダアチェの街中にその船はあった。東日本大震災からさかのぼること7年、2004年に起きたスマトラ島沖地震の津波の映像を覚えている人は多いだろう。死者・行方不明者は22万人以上。津波を主要因とする地震としては、記録に残るかぎり、人類史上最大の被害をもたらした。

バンダアチェには6時間しか滞在していない。5月の連休の目的地はナミビアだったが、フライトの都合上、クアラルンプールで早朝から夜まで時間が空いてしまった。航空券検索サイトのスカイスキャナーで調べたところ、バンダアチェまで6222円という往復航空券が出てきたので即決したのだ。航空会社はエアアジア。こういうときLCC(格安航空会社)は旅の選択肢を増やしてくれる。

空港に到着したものの、バスはなく、タクシーは固定レートで高い。空港を出れば乗り合いバスでもつかまるだろうと一般道へ出てみたが見当たらない。どうしたものかと思案していると、バイクタクシーの若い運転手が市内まで250円ほどで行くという。荷物はナップザック一つだからバイクの後部座席でも問題ない。しかし走っている最中も「余計に払え」、途中で止めて「この乗り合いバスで行け」と面倒くさい。

津波の跡を巡る

最初に訪れたのは発電船。船体に巨大な発電機が載せられたこの船は、もとは港に接岸し、町に電気を供給していた。2600トンの発電船は津波によって5キロメートル流され、そのまま内陸に取り残されたのだ。東日本大震災では、こうした船はすべて解体されたが、バンダアチェではそのまま「ダークツーリズム」の観光資源となった。15年9月には船体の内部が津波の資料館としてオープンしている。

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