脳に近いデバイスを作る
あらゆるモノに通信機能を持たせ、新たな付加価値を生み出すIoT(モノのインターネット)。「タッチスクリーンからユーザーを解放する」と話すのは、ネインの山本健太郎社長(39)だ。
ネインは「A Play」というブルートゥースイヤホンを開発・販売している。ワイヤレスで音楽を聴けるだけでなく、LINEなどのメッセージやニュース、天気の通知が届くと自動で読み上げてくれるうえに、音声認識によってユーザーが画面を見ずに即座に返事ができる。
他社との違いは、音楽を聴いている人が多い日本の通勤通学時を想定していることと、2万円程度の競合に比べて半額以下と手の出しやすい価格だ。既存の部品を使いコストを下げる一方、ソフトを作り込む。山本社長は「女子中高生に使ってもらえる製品にしたい」と話す。
「画面を見ないこと」にこだわる
山本社長は大学を卒業した2000年からパイオニアで働いたが、その後起業。当初はスマートウォッチ用のアプリを1年間制作していたが、結局時計の画面を見なければいけない。そこで生まれたのが「A Play」だった。
将来的には、操作せず脳に近いインターフェースとして働くデバイスを作ることが目標だ。山本社長は耳から情報を読み取ることで、「モノが空気を読む」世界を作りたいと話す。
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