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トランプ次期大統領を悩ますチャーチルの亡霊 米国はEUを離脱した英国と独自関係を築くか

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米国のホワイトハウスに展示されているウィンストン・チャーチル英元首相のブロンズ像をめぐり、米国の右派勢力がデマを流している。その一つが、バラク・オバマ米大統領が就任時、英国への反感からブロンズ像を英国大使館に戻したという話だ。しかし実際、オバマ氏はそのようなことはしていない。

米次期大統領のドナルド・トランプ氏がチャーチル氏のブロンズ像をどう扱うのかはわからない。ただし一ついえるのは、トランプ氏が訴える米国第一主義が、第2次世界大戦時のチャーチル氏とフランクリン・ルーズベルト米元大統領との関係性とは逆を行くということだ。

1941年夏、チャーチル氏とルーズベルト氏が会談した際にまとめられた大西洋憲章には、貿易の自由化、国際的な経済協力、社会福祉の推進など、トランプ氏が反対しているものすべてが含まれていた。

ドイツ敗戦後も、チャーチル氏は英国の地位を主張はしたものの、欧州統一自体は支持していた。英国がEU(欧州連合)離脱に走ることは、チャーチル氏の意向に反しているといえるだろう。

ただし戦後、支配勢力となった米国は、英国人の意向を無視して自国の利益ばかりを追求してきた。米国の指導者は英国に「特別な関係」を強調してきたが、それは軍事作戦での協力を取り付けることなどを狙ったリップサービスだった。トランプ次期政権はさらに、EUを離脱する英国との間で、経済ナショナリズムを重視したうえでの独自の連携に踏み切るとの見方がある。

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