世界は過去数週間、ドナルド・トランプ米次期大統領が就任後にどう行動し、どんな政策を取るのかを推測してきた。実業家出身のリーダーとして参考になる事例がある。イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ元首相だ。
ベルルスコーニ氏はトランプ氏の先駆者といえる。トランプ氏と同じく、不動産で最初の富を築いた。政界入り当初はアウトサイダーだったが、長きにわたって政界内部とも接触を持っていた。
ベルルスコーニ氏も自身をポピュリスト(扇動政治家)としてアピールした。伝統的なメディアや党の重鎮を迂回して、国民と直接コミュニケーションを取り、人気を高めたのだ。
ベルルスコーニ氏がイタリアに何をもたらしたかを見れば、米国への明確な教訓が見えてくる。
第一に、トランプ氏を過小評価してはいけないことだ。つねに過小評価されてきたベルルスコーニ氏でさえ、イタリア首相を9年間務めたからだ。
二つ目の教訓はメディア戦略だ。ベルルスコーニ氏は自身が保有する商業チャンネルを利用したが、トランプ氏はツイッターやテレビのトークショーなどを政治活動に活用するだろう。
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