2016年も残すところあとわずかになった。今年はブレグジットや米国大統領選挙でのトランプ候補の勝利など、世界的に振り幅の大きい年だった。
国内では10月に、5年ごとに行われる国勢調査の結果が公表された。15年の総人口は約1億2709万人。前回調査(10年)に比べて約96万人減少し、1920年の調査開始以来、初めて減少した。
総人口に占める65歳以上の割合は、前回の23.0%から26.6%に上昇し過去最高になった。これは世界最高水準で、先進国で日本に次いで多いイタリア(22.4%)やドイツ(21.2%)よりも上昇幅が大きい。少子高齢化が深刻な状況に陥っていることを示している。
家族類型では、単独世帯(一人暮らし)が34.6%と最も多く、次が夫婦と子供から成る世帯で26.9%、そして夫婦のみの世帯(20.1%)、一人親と子供から成る世帯(8.9%)が続いた。
単独世帯と、一人親と子供の世帯を合わせると、4割を超える。大人が2人以上いれば大きな災害や事故が起こっても対応できるかもしれないが、一人となると心もとない。わが国の市民が抱く将来に対する漠とした不安の一つは、この大人一人世帯の増加にあるのではなかろうか。
カップリングを推進する人もいるが、4割を超す世帯数を考えると、それだけで解決できる状況にはない。ほかに解決へつながる手段はないものだろうか。
共同住居の推進
世帯の基本は住居だ。それならば、大人一人世帯が同一住居で暮らすようにするのはどうだろう。コレクティブハウスというものがある。1階はリビングなど共有のスペースになっていて、2階以上は寝室やトイレ、浴室など各世帯個別の居住スペースになっているような住居だ。
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