ロッテグループの経営権をめぐる骨肉の争いが再び激しくなりそうだ。
6月から始まった韓国検察による創業一族をターゲットとする大がかりな捜査は結局、尻すぼみに終わった。今や韓国ロッテ会長としてグループの実権を握る重光昭夫氏は逮捕を免れ、背任や横領の罪で在宅起訴となった。
他方、一昨年末に日本ロッテを追い出された兄・宏之氏も横領で在宅起訴。同氏に付く創業者の父・武雄氏も脱税で同様の処分となった。お家騒動の構図を一変させるかと思われた捜査だったが、両者痛み分けに終わった格好だ。
裁判所が逮捕状を却下したように、3人にかけられた嫌疑は公判で争う余地がかなりあるとされる。そのため当初から昭夫氏が辞任する可能性は皆無。宏之氏や武雄氏も同じで、昭夫氏への追及を緩めるそぶりはない。
10月19日に検察の処分が決まり、出国禁止措置が解かれた昭夫氏は日本に帰国。同26日にロッテホールディングス(HD)の取締役会を開き、代表取締役副会長(会長は空席)の続投を決議するなど引き締めに余念がない。
宏之氏も同20日に帰国しており、昭夫氏への反撃のため結成した「ロッテの経営正常化を求める会」に参集した役員OBらと会っている。
今後も焦点は日韓グループの資本関係をつかさどるロッテHDの支配権。昭夫氏は今年3月と6月の株主総会で宏之氏の株主提案をいずれも退けているが、それほど盤石ではない。宏之氏がロッテHDの議決権の31.5%を持つ資産管理会社「光潤社」を直接押さえているのに対し、昭夫氏は従業員持株会(31.1%)や役員持株会(6.7%)などを間接的に支配しているにすぎないからだ。
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