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「会社は乗っ取られた」 大戸屋創業家が激白

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4月26日に創業家と会社が智仁氏の役員復帰や功労金の支給で合意した文書。その後、創業家側は「確約がない」とし、撤回した

7月27日、「大戸屋ごはん処」の創業家関係者が山梨市に集まった。

この日は大戸屋ホールディングスの実質創業者で、2015年7月に57歳で亡くなった三森久実氏の命日。生家近くに設けられた墓には、妻の三枝子氏や息子の智仁氏(27)、苦楽を共にしたフランチャイズ(FC)オーナーなど20人弱が訪れた。

墓前で三枝子氏は、「次は仏パリ(に出店)と言っていた。魂は今でも世界を駆け回っているのではないか」と、亡くなる直前まで海外出張をしていた亡夫をしのんだ。この日、現経営陣の姿はなかった。

本誌6月18日号で既報のとおり、大戸屋では役員人事をめぐり、創業家と会社側の対立が続いている。創業家側の智仁氏は「お家騒動ではない、乗っ取りだ」と主張、主謀者として、役員である河合直忠氏(71)を名指しする。

河合氏は、大戸屋のメインバンクである旧三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)で常務を務めた人物で、久実氏が02年に会長として招き入れた。10年に役員を退任し、相談役に就任している。

創業家が河合氏に反発するのは、久実氏の告別式で弔辞を読ませるなど信頼を寄せていたのに、「事実ではないことを理由に経営に介入した」(智仁氏)と見るからだ。

話は14年、久実氏が末期の肺がんで、余命1カ月と宣告されたことにさかのぼる。久実氏の持ち株比率は約18%で遺族には巨額の相続税がのしかかる。会社側は対策として功労金の支給を検討。実際、会社は15年に久実氏が亡くなった後に臨時株主総会を開くと公表、8.7億円の功労金支給の方針を固めていた。

ところが事態は暗転する。智仁氏によれば、河合氏が「銀行が功労金を出すべきではないと言っている」「赤字事業が多く、資金の引き揚げを検討している」と発言。窪田健一社長(45)は功労金の支給を急きょ見送った。

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