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LIXIL潮田流にほころび 80円で中国子会社売却

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相次ぐ買収により、グローバル企業へ転換することを目指した潮田氏(2011年撮影)(撮影:梅谷秀司)

果敢な買収戦略は失敗だったのではないか。

住宅設備国内最大手のLIXILグループをめぐって、そんな疑問を抱かせる新たな事実が明らかになった。LIXILといえば、2015年5月、買収した中国子会社ジョウユウの不正会計と経営破綻が発覚し、総額約660億円の巨額損失を被ったことが記憶に新しい。それから約1年、同じく傘下に収めた中国子会社を、タダ同然で売却していたことがわかった。

売却されたのは、中国のカーテンウォール(非耐力壁)メーカー、上海美特幕墻だ。LIXILが11年1月に32億円で買収したものの、今年3月31日、1シンガポールドル(=約80円!)で、シンガポール企業に売却した。これによりLIXILは、追加出資分も含め、60億円強の売却損を計上した。

美特買収を決めた当時、LIXILは前身の住生活グループで、創業家2代目の潮田(うしおだ)洋一郎会長(現・取締役会議長)が経営を率いていた。潮田氏はサンウエーブ工業など国内同業の買収を推し進めた後、年間400億円だった海外売上高を15年度までに1兆円に伸ばすと決め、海外企業買収に舵を切った。

この戦略の初期に買収したのが美特だ。シンガポール資本と中国国有巨大企業の合弁という企業であり、現地の政府系大型案件を獲得できるもくろみだった。しかし、期待に反して、業績は不調。黒字を計上した期もあったが基本的には不振が続き、売却時点の業績は年商196億円に対し営業赤字59億円だった。

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