金融政策マニアの間で、ベン・バーナンキ前FRB(米国連邦準備制度理事会)議長のブログが評判になっている(ブルッキングス研究所のサイトをお探しあれ)。お薦めは9月21日付のコメント「日銀の最新情報」だ。
なんとあの「総括的検証」が発表になった当日に、日銀の決定を論評している。カネを払ってでも読みたいという人も多かろうに、タダで読ませてくれるとは太っ腹だ。
前議長は、今回の決定をおおむね肯定的に受け止めている。10年物国債の金利をゼロにする、という決定には驚きを示しながら、一般論としてリスクはあるけど、何とかなる(manageable)でしょ、とのご託宣である。
すなわち金利をペッグしようとすると、時として中央銀行はバランスシートをコントロールできなくなるおそれがある。ところが日銀はすでにかなりの国債を保有しているし、民間の国債保有者たちはそれほど国債の価格を気にしているわけでもないらしい(ドキッ!)。だったら日銀は年間80兆円も国債を買わなくていいかもしれないね、などと前議長殿は何でもお見通しなのである。
言外に「ヘリマネだよね」
興味深いのが最後のパラグラフだ。「黒田総裁は『ヘリコプターマネー』を否定しているけれども、政府の借入金利をゼロに保つということは、何がしかマネタリーファイナンスの要素を含むよね」と含蓄のある言い方をしている。財政と金融の「シナジー効果」に、日銀は満足しているんじゃないかなあ、と。
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