有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

笹 宏行 オリンパス 社長 事業の整理は一巡した 医療事業を徹底強化する

3分で読める 有料会員限定

2011年に有価証券報告書の虚偽記載が発覚し、企業存続の危機に追い込まれたオリンパス。だが、16年3月期は純利益で過去最高を更新し、自己資本比率も38%まで回復。どのように会社を再建したのか。そして、成長戦略をどう描くか。笹宏行社長に聞いた。

ささ・ひろゆき●1982年オリンパス入社。内視鏡事業部や子会社取締役を経て2012年4月から現職。(撮影:尾形文繁)

──混乱の中で社長に就任した。4年間、どう取り組んだのか。

就任した当初は、とにかく信頼を回復しなければという思いがあった。そのために、虚偽記載が起きた原因にまでさかのぼって考えた。

不正の背景として挙げられるのは主に二つ。一つは社長の独断を許してしまった経営体制。もう一つは規模ばかりを追い、さまざまな事業に手を出したことだ。これは(不正の原因となった)金融商品だけでなく、事業全体についても同じことがいえる。

その中でも幸いだったのは、製品データの改ざんを行ったわけではなく、ものづくりの現場は非常にしっかりしていたことだ。むしろ現場は、「一生懸命、日銭を稼いでいるのに何をしているんだ」というのが、率直な気持ちだっただろう。

そうした背景を踏まえ、「明確な事業領域に経営資源を集中させ、そこで利益を生んでいく」という会社の姿を目指してきた。普通の会社なら当たり前にやっていることだが、これを達成できないかぎり、信頼も財務基盤も改善することはできないと考えていた。

──どの程度オリンパスを改善することができたのか。

それは、外部からどう見られているかということで、測りようがない。ただ、就任後に掲げた中期ビジョンで目標としていた自己資本比率3割、営業利益率2ケタは2年前倒しで達成することができた。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数