銀行は融資の際、決算書や担保を重視し、スタートアップ企業とは距離が遠かった。だが昨今、それをぐっと縮める取り組みがメガバンクを中心に始まっている。
5月21〜22日、東京・お台場のテレコムセンタービルの一角は、約80人のハッカーの熱気に包まれた。参加者が協働して一定期間内のプログラム開発で腕を競い合う「ハッカソン」がみずほフィナンシャルグループ(FG)主催で行われていたのだ。
日本IBMの人工知能「ワトソン」との連携などにより、みずほ銀行の店舗で活躍する人型ロボット「ペッパー」をいかに新サービスにつなげるかというのがこの日のお題。「こちらにはない発想の開発もあり、成果は上々」とみずほFG・インキュベーションプロジェクトチームの金子慎太郎氏は語る。優秀賞チームとは現在、実際のサービスへ適用できるかを議論中だ。
経営指導を行い人材育成も手助け
ベンチャーの経営により深くかかわっていくのが、「アクセラレータ」というプログラムだ。選考審査を勝ち抜いたベンチャー企業に対し、事業計画策定やパートナー選定などについて、専門家による経営指導を行う。「魅力的な技術を持つ企業に対しては、ゆくゆくは当社との事業提携や当社顧客とのマッチング、出資なども考えていく」と三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の藤井達人氏は言う。
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