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イエレンの横顔 FRBウォッチの第一人者が語る

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 利上げ局面に入ったFRB(米国連邦準備制度理事会)の一挙手一投足は今年も最大の注目の的。FRBウォッチャーに今後の動向を尋ねた(取材日は3月1日)。

Jon Hilsenrath●ニューヨーク出身、デューク大学卒。1997年にWSJに参画、ニューヨークと香港で経済分野を担当。マーケット担当編集者を経て、現職に。

──2016年中にFRBは何回利上げできると見ていますか。

15年12月にFRBは利上げ回数を4回または3回と言っているが、マーケットは利上げをしない可能性が高いと見ている。私はその中間、すなわち1回か2回だと思う。

FRBが心配しているいちばん大きなリスクは、インフレ期待が弱まってしまうこと。インフレ期待が低下すると、2%の物価上昇目標達成がさらに難しくなる。

──インフレ期待はなぜ低くなっているのでしょう。

債券市場などを見ると、インフレ期待は原油価格と高い相関がある。原油価格が安定すれば、インフレ期待も安定するかもしれない。ただ、FRBとしてはそれが確実に起こるとわかっているわけではない。だからやや不安に思っている。

FRBは日本の事例を見て、インフレ期待が低くなると、インフレ目標を達成できるまで物価を上げるのは難しくなることがわかっている。米国のインフレ期待の低下を非常に深刻な状況だととらえている。

──労働市場のスラック(需給の緩み)は?

徐々になくなってきていて、現在、失業率は4.9%だ。FRBが長期的に維持すべきだと思う水準に近いところで推移している。分野によっては多少スラックが残っているところもあるが、3年前ほど大きな問題ではない。

──クリントン氏とトランプ氏、どちらが勝つでしょう?

私は大統領選の予測より金利の予測のほうが得意だが、可能性として高いのはクリントンだと思う。

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