為替相場を展望するうえで、中央銀行に逆らうべきではないとの考えは根強い。中央銀行は経済の先行きを正確に見通すことができているはずで、その中央銀行が講じる金融政策に逆らう相場予測に勝ち目はないということだ。
だが、現実のドル円相場は米国の利上げと日本のマイナス金利政策導入があったにもかかわらず、2月11日には一時1ドル=110円99銭まで円高ドル安が進行。125円86銭を記録した昨年6月に比べ14円87銭も下落しており、中央銀行の政策とは逆行している。
背景として2点が挙げられる。まず中央銀行も先行きを正しく見通せているわけではないという点だ。
米国の利上げ頻度を占ううえで注目されるのが、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバー17人による無記名での政策金利予想分布図、いわゆるドットチャートだ。四半期ごとに発表されるドットチャートでの予想中央値(上下から9番目の回答者の予想値)をグラフにすると、図1のようになるが、発表されるたびに下方修正が繰り返されており、これまでに当たったためしがない。
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利上げを決断した昨年12月時点での2016年末の予想中央値は、年4回の利上げを示唆する1.375%だった。執筆時点では明らかになっていないが、3月のFOMCでの16年末の中央値も引き下げられる可能性が高い。
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