ひとたび介護が始まると、先がなかなか見えない。生命保険文化センターの調査によると、介護を始めてからの期間(介護中の場合は経過期間)は平均で4年11カ月。10年以上というケースも全体の約16%を占めている。それだけに、自身が主な介護の担い手となった場合、どれくらいの時間を費やすかが、仕事とのバランスを保つうえで重要になってくる。
両立の継続が可能な介護時間はどの程度なのか。参考になるのが、明治安田生活福祉研究所とダイヤ高齢社会研究財団が2014年9月に行った共同調査だ。介護に専念している男性の場合、仕事を辞める前の介護時間は、仕事がある日で2.6時間、仕事がない日は6.2時間だった。これは、現在も就労を続けながら介護をしている人に比べて、2倍前後長い(図1)。男性ほど大きな違いはないものの、現在は介護に専念する女性が離職前にかけていた時間も、就労を続けている人より長い。
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この結果を踏まえ、介護を始める前と同じ職場で仕事を続けられる介護時間のボーダーラインについて「平日2時間、休日5時間程度」という見解が示されている。1人の抱え込みを変えられない事情も 時間の長さ以外の点でも、仕事との両立を継続している人と介護離職者に大きな違いが見られる。40~50代を対象とした三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査で差が顕著だったのは、排泄や入浴などの「身体介護」を行っているかどうかの割合だ。
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