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選べない上司と 中期分析で付き合う

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官
部下は選べるが上司は選べない。筆者の外務省時代、できる上司は新聞にもよく目を通していた(写真はイメージ)。(撮影:吉野純治)

中期分析について、現下進行中の国際情勢や国内政治と結び付いた話をこれまでしてきた。ここで、読者にとってもっと身近な、会社や役所での人事との関連で、中期分析の技法をどう用いるかについて考えてみたい。

ここで言う人事の中期分析とは、5年後にどのような人事配置になっているかを予測することである。もっとも人事の場合、10年後の予測もあれば、5年後の状況について考察したほうがよい場合もあるので、ここで言う中期とは5~10年を指すことにする。

まず、人事について考察するときに、上司、同僚、部下の人事は、それぞれまったく別の基準で行われることに留意しておく必要がある。「部下を選ぶことはできるが、上司を選ぶことはできない」というのが人事の鉄則だ。この基本を間違えて、上司を追い落とすような画策をすると、失敗した場合は要職から退けられる。状況によっては、退職に追い込まれることもある。

成功した場合でも、「あいつは術策を用いて、下剋上を試みる癖がある」と見なされるので、決して得はしない。嫌な上司であっても、頭を低くして時間が経過するのを待つというのがビジネスパーソンとしての正しい処世術だ。企業、役所、学校、病院など、あらゆる組織で、上司と部下が衝突した場合、組織は上司を守る。このことはぜひ覚えておいてほしい。

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