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フツーになった慶応SFC “異分子集団"は今や昔

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都心部から電車とバスを乗り継いで1時間半。約10万坪の緑が一面に広がる慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)は、今年ひっそりと設立25周年を迎える。

1990年の設立当初は「問題発見・解決型」「文理融合」の革新性が注目され、一般入試志願者数は総合政策と環境情報の2学部合計で1万7000人いた。

約2万人近いSFCの卒業生には、クックパッド創業者の佐野陽光氏や楽天の創業メンバーをはじめ、90年代卒の“黄金世代”を中心に数々の起業家がいる。マザーハウスやフローレンスの創設者など、社会起業家も目立つ。

しかし、2000年までに“SFCバブル”は就職率の悪化などで崩壊。志願者数は03~05年には6000人を割った。その後もピーク時との差は大きい。

山を切り崩して作られたキャンパスには5000人の学生が通う

ベンチャー企業への人材紹介サービスを手掛けるスローガンの伊藤豊社長は、「SFCらしさがあったのは5年くらい前まで。もう普通の大学になった」と話す。ソーシャル・ネットワーキング・サービスが発達した現在、起業家志向の学生にとってもSFCという場所の意味はかつてほど大きくない。「むしろ都心の東大や早稲田のほうが有利」(同)。

インフラなどハード面やカリキュラムの陳腐化が進んだことも響く。設立当初“国内最先端”といわれた無線インターネット環境は、今や街の喫茶店でも整備されている。

SFCでは深夜もキャンパスの明かりは消えない。AO入試組を中心に、関心あるテーマに没頭して遅くまで居残る“残留”学生がいるためだ。一方で、“東大滑り止め組”や内部進学生の中には、何年経ってもテーマを見つけられず大学に来なくなる学生も少なくない。

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