有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #生涯現役の人生学

身近な健康法 手術が掘り起こした好奇心と"徳"

3分で読める 有料会員限定

白内障の手術を2回に分けてお願いした。左目は30分、右目は20分だった。左目の視力は0.8に戻り、さらに眼鏡を調整してもらった。右目はかつて眼底出血した場所に、凝結した血が残っているので、これを徹底的に削去していただいた。おかげでそれまで目の中を飛び回っていたチラチラ鳥は、どこかへ消え去った。しかし視力の回復は難しい。

手術のおかげで色彩感覚が正常なものに戻った。というより、私にとって新しい体験に変わった。特に世の中の白と青の色が、おそろしく鮮明に迫る。街の建物がそうだし、道行く人々の衣類がそうだ。身近な物でいえば、この原稿を書くペンがそうだ。私はずっとインクの色は青だがペン本体は黒だと思い込んでいた。ところが実際にはペンの本体も青だったのである。

こういう発見が屋内外で次々に起こるので、私の好奇心は否が応にも掘り起こされ、一向に退屈しない。ただ、物によっては今まで美しいと思ってきた色が、俗悪なケバケバしいものだったので、こういう色とは無縁でいたかったなと思う物がまったくないとはいえない。

主として飲み屋からの口コミで、私が患ったという情報が結構流れたらしい。見舞いの手紙やファクスをもらった。親切な人は“身近な健康法”として、自分のやっている健康法を教えてくれた。かなり活用できるのでご披露する。・歩くときによろめいたりつんのめったりするのを防ぐには、まず靴のかかとから地面に着けること。竹を割って切った物(市販されている)を家の中で300回くらい踏むこと・電車の駅やバス停で待つときはベンチに腰掛けて両足をまっすぐ前に伸ばす。そしてできれば両手を尻の下に入れ、自分で自分の体を持ち上げる。30秒できれば健康、1分支えられれば大健康・立ってかかとを上げつま先に体重をかける。その姿勢で両手を前に出し、水平状態から上に振り上げる。最低100回繰り返す・寝ているときに足の指でじゃんけんのグーとパーを繰り返す。グーのときもパーのときも思い切り力を入れ、すねに響くようにする。さらに足の指と指との間に手の指を挟んでグイグイ締め付ける・息は鼻で吸い、口を細めに開けて一挙に吐き出す。これを繰り返す こうして挙げた以外に「木刀で素振りを300本やれ」というのもあった。さらに、水を絶やさずに飲むこと、必ず散歩すること、寝るときは部屋の電気を消すことなど、文字どおりかゆいところに手の届く助言の数々だ。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数