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ライフ #生涯現役の人生学

心も軽く 身も軽く 年齢など意識しない

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「米寿米寿と自分でいうな いわれなくてもわかってる」 先日こんな川柳を送ってきた友人がいる。私より10歳くらい年下なのだが、いつも何らかの身体故障があり、この世の苦痛を一人で引き受けているようなしかめ面をしている。

私は自分の年齢を意識したことはない。それは日々、何月何日だということは覚えているが曜日の意識がないのと同じだ。つまり、生きるうえで年齢意識は必要ない。何月何日の何時に何をすればよいかということだけを記憶していれば、わが人生は滞りなく回転していく。

調子づいて書いておけば、いま郵便物は番号さえ書けば都道府県名は省略できる。ということは、郵便番号によって都道府県の存在は無視されていることになる。このことは案外話題にならない。

さて冒頭の川柳は、健康そのものの後期高齢者である私への羨望を含む嫌みだ。今までの私は健康面においては何の心配もなかった。ところが3月に脱水症状・前立腺肥大・白内障と続けざまにパンチを食らって、ボコボコになってしまった。

まず、腹のパンクのおそれがある前立腺の治療から医師に頼んだ。“現代の赤ヒゲ”的風格のあるお医者さんは「年齢を考えて薬で治療しましょう」と、堰のようになっている患部の一部を破壊する薬を処方してくれた。効果てき面で、1週間ほど経つと爽快に流れ始めた。

連想癖の強い私の脳裏には、たちまち有明海の堰が浮かんだ。開門されて、滞っていた水がドッと流出するあの光景である。そのため一挙に体調がよくなり、同時に進めていた脱水状況の克服と相まって、回復の坂をかなりの速度で駆け上がることができた。

『ユージュアル・サスペクツ』という好きな映画がある。何度見ても内容がつかめない変な映画だ。ラストで、今まで足の悪かった(と装っていた)ケビン・スペイシーが、突然リズミカルな歩行ぶりを示すシーンがある。見ているこっちまでウキウキし、元気になる活気がスクリーンから飛び出てくる。あの生気が今の私に湧きだした。思わずつぶやく。「オレは昨日のオレならず」。

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