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たこ焼きの銀だこが、上場を果たしたワケ たこは8本でも、たこ焼き1本足の常識外れ経営

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  • 徳谷 智史 エッグフォワード 代表取締役
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佐瀬社長は言う。「お金で動く人は、すぐに去っていきます。お金ではなく、逃げずに、リスクを取ってでも、みんなが「ワクワク」することを共通目標=夢にしていくことが人がついてくる秘訣だと思います」。

自分たちの携わる「世界的な和のファストフード」であるたこ焼きと、共食という日本の文化を世界に発展させていく。安易にリスクを分散せず、熱い想いを貫いたからこそ、人がついてきたわけだ。

8本足でなく、1本足で信念を貫く

もちろん直近では、銀だこが大きく成長した後、他業態にも展開を進めているが、あくまでそれも銀だこを起点としている。

たこ焼きという和がつまったファストフードを世界に広めることができるか?佐瀬社長の夢は大きい

例えば、たい焼き業態「銀のあん」はたこ焼きと近い原材料で、同じ工場ラインで生産が可能だ。また、近年買収した、アイスクリーム業態「コールドストーン」は、夏につよいアイスクリームと冬に強いたい焼きとの補完関係をうまく実現している(例えば、最近はたい焼きの銀のあんと隣同士で出店、同じ人員が夏はアイスクリーム、冬はたこ焼きを売っているのだ!)

こうして、銀だこをメインとしながら、周辺業態や、さらには海外展開を進めつつある銀だこ。最近は、現地向けで焼くのが簡単な機械を導入の上、アジアを中心に展開を加速させている。

もちろん何でもリスクをとって1本足でいけば必ず成功するというわけではない。銀だこの影には、1本足打法で去っていった、数多くのライバル企業がいる。

しかし、銀だこの例が示しているように、「リスクを嫌うあまり、すぐに分散」のようなスタンスでは、人がついてこないのもまた事実なのである。

1つの目標を実現するためには、途中で大きな困難が付きまとう。そんな時、タコ足のように8本ではなく、あえて1本足に絞りその他を捨てる意志と覚悟があれば、道は開けるということを、銀だこは教えてくれている。

「和のファストフードであるたこ焼きと、共食という日本の文化を世界で発展させていく」。創業当初は、数名で語っていたのと同じ夢を、これから世界で展開させていくことができるだろうか。これからの銀だこの飛躍に期待したい。

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