週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

新規事業がうまくいかない人々に足りない3視点 まずはやってみないとわからないことも多い

8分で読める
  • 唐木 明子 PwC コンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング(Strategy&)パートナー

INDEX

新規事業疲れから脱しようービジネスの新規性の罠とは?(写真:タカス/PIXTA)

最近多くの方から聞かれる課題意識がある。「日本にはイノベーションが必要である!」

これに共感するあなたは、新規事業疲れ、という言葉をよく聞くかもしれない。

世の中はものすごい勢いと速さで変化している。わが社も変化しないと未来がないかもしれない。でも、既存事業を変えるのは大変だ。そうか、新規事業をやってみよう。若手に発案してやってもらえば士気向上にもなるだろう。

そのようにして多くの新規事業が発案され、取り組まれている。まず、新規事業に取り組むだけでも、素晴らしいことである。相当のエネルギーを使うものであるから。ただ、そのエネルギーを費やしても新規事業の多くは失敗すると考えておいた方がいい。

せっかく取り組むのだから、成功させたいものである。そして何故か、新規事業を成功させるのが上手な会社と、そうではない会社がある。実は、その分かれ目となる新規事業を成功させるためのコツがある。

拙著『PwC Strategy&のビジネスモデル・クリエイションー利益を生み出す戦略づくりの教科書』でも詳しく解説しているが、コツは実はとてもシンプルで、新規事業はビジネスモデルを真摯に考え、設計することである。ビジネスモデルを中心に3つの大きなハードルを乗り越えればよいのである。

1つ目はビジネスのコンセプトに新規性はあるか、2つ目はビジネスモデルが適切に設計できているか、そして3つめはビジネスモデルを実現しきれるか、である。全てクリアしないと新規事業は事業として成功することはない。

今回はビジネスコンセプトの新規性に焦点を当て、各々のハードルについて、課題の内容と対応策を見ていこう。

新規性の罠

新しいビジネスは新規性がなければ成功がおぼつかない。他社と全く同じでは、どうやって勝っていくのか見通しが立ちくにい。一方で、新規性があればあるほど結果の確実な見通しがつかないことが多い。まだこの世にないものが顧客に受け入れられるのか、どれだけ調査をしても不確実性は残る。

次ページが続きます:
【どちらに行っても行き止まり?】

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象