東洋経済オンラインとは
ビジネス #STAP問題

STAP細胞は"ありませんでした" それでも小保方晴子氏は検証実験を行う!?

5分で読める

INDEX

理研の野依良治理事長はCDBの解体的な出直しと理研全体のガバナンス強化策を示した

「STAPはない」可能性がまた一段高まった。8月27日午後、理化学研究所はSTAP細胞の検証実験の中間報告を行った。

検証実験は、4月から実験総括責任者に相澤慎一CDB(発生・再生科学総合研究センター)特別顧問、研究実施責任者に丹羽仁史CDBプロジェクトリーダーが就いて行われてきた。会見で丹羽氏は、この日報告した方法では「STAP現象といえる結果は得られていない」ことを明らかにした。丹羽氏は取り下げられたSTAP論文の共著者のひとりであり、3月には論文に関する追加的なプロトコル(実験の手順)を執筆している。

細胞を初期化する第1段階もクリアできず

画像を拡大
丹羽仁史プロジェクトリーダーには苦悩の色濃く

実験は22回行われた。論文に掲載されたとおりの手順で、作製したマウスの脾臓細胞を弱酸性で処理したところ、STAP現象の最初のステップである細胞塊ができたのが半分以下。

そのうちいくつかは次の段階の、細胞が緑色に光る状態になったものの、これは、細胞が初期化(多能性をもつ状態に)されたというマーカーであるGFPの蛍光ではなく、細胞が死ぬ直前に光る「自家蛍光」だった可能性が強いとみられる。

分化した細胞(臓器の細胞)を弱酸性液で初期化する、という第1段階をクリアできないため、キメラ寄与能や幹細胞作製というSTAP細胞の存在を証明する実験に進むことができない状態だ。今後は肝臓、心臓の細胞を使い、マウスの種類を変えて、論文に記載された方法とハーバード大学のバカンティ教授が公開している細いピペットによる物理的刺激を与えるなどの他の方法での実験を試み、2015年3月までには最終結論を出す。

記者会見で振り返るSTAP問題

  • 3月14日、STAP問題で会見に臨む野依理事長 3月14日、STAP問題で会見に臨む野依理事長
    撮影:風間仁一郎
  • 3月14日の会見は4時間に及んだ 3月14日の会見は4時間に及んだ
    撮影:風間仁一郎
  • 4月1日、調査委員会はSTAP論文の不正を認定 4月1日、調査委員会はSTAP論文の不正を認定
    撮影:風間仁一郎
  • 4月1日、野依氏は「論文の撤回を勧告する」と述べた 4月1日、野依氏は「論文の撤回を勧告する」と述べた
    撮影:風間仁一郎
  • 4月9日、渦中の小保方晴子氏が大阪で会見 4月9日、渦中の小保方晴子氏が大阪で会見
    撮影:ヒラオカスタジオ
  • 会見前日の4月8日、理研に不服申立を行った 会見前日の4月8日、理研に不服申立を行った
    撮影:ヒラオカスタジオ
  • 4月16日、CDB副センター長の笹井芳樹氏が会見 4月16日、CDB副センター長の笹井芳樹氏が会見
    撮影:風間仁一郎
  • 5月8日、調査委は小保方氏の不服申立を退けた 5月8日、調査委は小保方氏の不服申立を退けた
    撮影:大塚一仁
  • 6月12日、改革委員会が理研CDBの解体を提言 6月12日、改革委員会が理研CDBの解体を提言
    撮影:今井康一
  • 8月27日、理事長はCDBの解体的出直しを示した 8月27日、理事長はCDBの解体的出直しを示した
    撮影:風間仁一郎
1/
  • 3月14日、STAP問題で会見に臨む野依理事長
  • 3月14日の会見は4時間に及んだ
  • 4月1日、調査委員会はSTAP論文の不正を認定
  • 4月1日、野依氏は「論文の撤回を勧告する」と述べた
  • 4月9日、渦中の小保方晴子氏が大阪で会見
  • 会見前日の4月8日、理研に不服申立を行った
  • 4月16日、CDB副センター長の笹井芳樹氏が会見
  • 5月8日、調査委は小保方氏の不服申立を退けた
  • 6月12日、改革委員会が理研CDBの解体を提言
  • 8月27日、理事長はCDBの解体的出直しを示した
2/3 PAGES
3/3 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象