「愛の不時着」を破った韓流ドラマ2本の衝撃 まだまだ抜け出せる気がしない「韓流ドラマ沼」

拡大
縮小
『愛の不時着』制作発表でのヒョンビンとソン・イェジン。ソン・イェジンは8月末に日本向けオンラインファンミーティングも行うほどの人気となっている。(写真:뉴스킹/YouTube)

『愛の不時着』は視聴者数で3位

まずは視聴者数ランキング・ベスト3。第3位は、言わずと知れた人気ドラマ『愛の不時着』(視聴者数:333万4033名)だ。ネットフリックスの配信によって、韓国のみならず世界中で大ヒットした。

韓国から竜巻によって北朝鮮に不時着してしまった財閥の令嬢と、北朝鮮軍将校との恋愛模様を描くという、分断国家ならではの設定が興味深い。シナリオ準備段階から多くの脱北者たちに取材したとあって、ベールに包まれた北朝鮮の生活が垣間見られるのも魅力の1つである。韓国ドラマがどうも苦手だった筆者も、北と南では違う単語の使い方などが面白く、一気に視聴してしまった。

視聴者数第2位は、社会的ブームにもなった『夫婦の世界』(視聴者数:335万2475名)だ。非地上波ドラマ歴代最高視聴率を更新するなど、大きな話題となった作品で、英BBCの大人気ドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』の韓国リメイク版である。

簡単に言うと韓国語で"マクチャンドラマ"と呼ばれる、夫に不倫された女性の復讐劇なのだが、目が離せないストーリー展開とヨーロッパ映画のような映像が話題になった。演出の過激さから途中数話には18歳以上観覧可能のR指定が付けられたほどだ。

キム・ヒエが主演し、スキャンダラスな内容と従来の韓国ドラマとは一線を画す映像で今年前半話題を呼んだ『夫婦の世界』(写真:뉴스킹/YouTube)
次ページ大ヒット医療ドラマ、4年ぶりの続編が1位
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT