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テレビがコロナ前に戻るのがここまで難しい訳 あらゆる番組が制限だらけ、「煽り」もご法度

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  • 村上 和彦 TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授

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かつての「日常」を取り戻すまでにはかなりの時間を要しそうだ(写真:ArisSu/iStock)

新型コロナウイルスの新規感染者数が徐々に減少し、すでに39県では緊急事態宣言を解除。残る東京都・大阪府などの8都道府県も解除のタイミングとやり方を検討し始めている。

経済・国民生活への甚大な影響を考えると、少しずつ日常に戻っていくことを考えなければならない。ワクチンが開発されるまでは、医療崩壊を防ぎながらこのウイルスと「新しい生活様式」によって、うまく付き合っていくしかない。

スターバックス コーヒー ジャパンなどの飲食店も営業を再開し始めた。これから各地の観光地やイベントなども「安全確保」を探りながら徐々に復活していくだろう。

テレビ各局も、感染状況などの「コロナ報道」をする一方でバラエティー番組やドラマなども「日常」に戻ることを模索している。

しかし、ここには多くの困難が立ちはだかっているのだ。

ロケはストップ、生放送や収録も制限多い

緊急事態宣言が出された4月以降、番組の新規ロケはほぼストップしている。

スタジオでの生放送や収録も、MC陣は間隔をあけて立つようになった。それ以外のレギュラー出演者やゲストなども2名程度までがスタジオにいるだけで、あとは控え室や自宅などからのリモート出演というスタイルがすっかり定着した。

番組内で流れるVTRも、スタッフだけが取材に出て撮影したものであったり、リモートでつないだゲストが出演したり、という形式がほとんどである。

テレビは「新しい生活様式」にも提示されている「身体的距離の確保」と「3密の回避」を自らも実践している。

自社のニュースや情報番組で「3密の回避を!」と伝えている以上、自分たちが率先して実行しているところを見せなければならない。

緊急事態宣言が“解除”されたときにも、このスタイルをすぐに変えることはできないだろう。

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【テレビは自ら「襟」を正さなければならない】

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