就活日程激変でも企業は「内定サイン」を送る これまでは「6月1日に来て」が王道だったが…

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他の学生とは異なる待遇を受ければ、それは内定サインである可能性が高い。また入社後を前提にした会話も内定サインである。

「新幹線に乗り、本社へ最終面接に向かったこと。交通費を3万円支給されて面接に行くなら内々定のサインではないか」(文系・その他私立大)

「『タバコは禁止ですけど大丈夫ですか?』と聞かれたこと」(文系・その他私立大)

「二次面接で推薦書を持ってくるようにと言われた」(理系・旧帝大クラス)

選考が進んだ段階で企業が提出を求める推薦を「後付け推薦」と言う。内定学生を拘束する目的で行われる。

情報収集して行動プランを練る

少なくとも連休明けまでは緊急事態宣言が続くので、2021年卒採用が動き出すのは早くてもその後になるはずだ。学生は不安だろうが、企業も大学もどうなるかわからないので不安である。

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世間は感染者数を注視しているが、学生は企業の動きを注視する必要がある。ひとりでは把握できないことがあるので、キャリアセンターで得られる情報は有益だろう。

情報サイトで得られる口コミ情報も役に立つ。

「インターンシップのフィードバックの評価がA判定だった。その会社の場合、SかAが出たら実質内々定という噂がある」(理系・中堅私立大)

とあるが、こういう評価情報は経験者から得られる。

連休明けまでの時間で情報を集め、5月からの就活戦略を具体的に立て、行動プランを練ることをお薦めする。

情勢の変化は常に起きるから、一度立てた戦略やプランにとらわれないようにすることも大切だ。そして、今年は「有事」であり、昨年までのスケジュールはまったく参考にならない。各種就職ナビ調査では、昨年6月1日現在の内定率は7割前後に達していたが、今年はとてもそんな内定率になることはないだろう。焦る必要はない。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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