佐野史郎ドラマで描かれる「限界団地」の実情 「マザコン夫・冬彦さんより10倍ひどい」

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「僕自身、団地に住んでいたこともあり、非常に思い入れの強い作品です。

主人公を老人にしたのは、団地と人間にはリンクしている部分があるという考えからです。誕生のころはもてはやされていた団地は、今では老朽化して取り壊すか、リノベーション(改修)するかしかない。

人間も若いころは期待されるけれど、定年を迎えると、そのまま老いていくか、第二の人生を謳歌(おうか)するか。この対比に加えて、団地内の人間関係も非常に興味深いものがあると思ったのです」(遠山P、以下同)

狂気に満ちたセリフ、実は心に刺さる!?

第3話(6月23日放送)では、夫の不倫に悩む江理子のために寺内が動く。そして、寺内が団地に越してきた理由も明らかになり、次なる悲劇が──。

寺内は、両親を亡くした孫娘の前では好々爺だが……(c)フジテレビ

「物語は殺伐(さつばつ)としていきますが、撮影現場では、穏やかな時間が流れています。(ロケ先の)団地の敷地内で、足立さんがぺんぺん草で遊んだり、佐野さんの顔面パックのオフショットなど、みんなでインスタ用の写真を撮り合ったりして、とても和やかです」

寺内が一心不乱に動かすレトロな足踏みミシンや、今後のキーアイテムになるアップルパイにも注目!

「佐野さんが狂気に満ちた迫真の演技で“団地は一団(みんな)の土地”などというシーンは、怖さが倍増しています。

でも実は、寺内が熱く語るセリフには、メッセージが隠されていて、心に刺さる言葉も多いんです。

みなさんもぜひ、寺内と対峙(たいじ)して“自分ならどうするだろう?”と考えたり、熱いメッセージを受け止めたりして、寺内に振り回されてください!

昔懐かしい団地の風景を再現(c)フジテレビ

今でも人が住んでいる団地だけど、ドラマの団地を見て懐かしいと感じている人も多いはず。

寺内家の部屋に置かれているのは’70~’80年代の団地がにぎやかだったときの小道具にこだわりました。穂乃花の着替えを入れているタンスは、僕も懐かしいと感じるようなものなんですよ」(遠山P)

ノスタルジーを感じるようなディテールもお見逃しなく!

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