それでは、世の中の一流の人は、いったいデートでどのように立ち振る舞っているのか。今回論じた「知的水準」「金銭依存度」「神経質さ」の3点に加えて、必要なポイントを2つ紹介しよう。
相手を「よりよい人間」に成長させていますか?
【1】相手を理解した上で愛しているか
まず、当たり前のことではあるが、一流の人は「相手の気持ちを理解する大切さ」をきちんと認識している。
恋愛関係で大切なのは、精神的な距離感の近さだ。「自分が最も理解している他人」そして「自分を最も理解してくれる他人」が恋人ではなかろうか。「相手の嫌なところを全部知ったうえで、それでも愛する気持ちが本当の愛だ」とはよくいったものだ。
相手を「いいレンズ」で見て美化することなく、だからといって「悪いレンズ」で見て過小評価することもない。その美点と欠点をすべて把握したうえで、相手を理解し、欠点を許す気持ちが「一流の恋人」の第一条件であり「一流のデート」のファーストステップであろう。
あなたは、恋人のことを誰よりも深く理解しているだろうか? 相手の欠点を受け入れたうえで、それでも愛しているといえるだろうか?
そうでない場合、あなたは単に名目上、形式的な恋人として、肉体関係を結んでいるだけの、それはそれはけしからん「二流のフィジカルメート」にすぎないのだ。
【2】相手を「よりよい人間」に成長させる
もうひとつ、一流の恋人は相手を「よりよい人間」に成長させるものだ。
以前付き合っていた彼女と別れるとき、最後に「それでも、あなたと付き合って私はよりいい人に成長したし、あなたも付き合い始めたときよりいい人になったわ。それが一番重要じゃない?」と言われたことがある。
いい恋人関係を築いていれば、たとえ短期間で終わったとしても、お互いがその交際を通じて「よりよい人間に成長できた」と実感できるようになるものだ。
このためには、お互いが「相手に刺激を与えられるような日常」を送ってなければならない。また価値観や考え方から強い影響を与え合うような「深いコミュニケーション」が行われている恋愛関係であることが前提となろう。
恋人とうまく付き合うためには、自分自身を最高のコンディションに持っていく、ほかならぬ「自分自身と上手く付き合う術」を知っていなければならないのだ。
「恋愛にうんちくの多いやつほど、一生モテない」という古今東西の真理を思い返して自分のコラムに赤面しつつ、「二流の一生モテにない人」に転落する人が、ひとりでも減ることを願うばかりである。
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