愛知県人は”露骨”な広告がお好き? 少子化時代に塾で勝負する

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ヒーローズのブースだけが違いました。収益モデルの話はせずに、「日本の教育を個別指導で変えていきたい。でも、現状の個別指導塾は高すぎて誰もが通えるわけじゃない。理想に向かって一緒に頑張れる人を探している」なんて熱いことばかり言っている。ますます怪しいけれど、僕は「面白い人たちだな」と感じました。

大手と違って、初期投資も数百万円程度です。机や椅子など設備におカネをかけず、小ぢんまりコツコツやっていく。(独立して最初のうちは)これが本当だと思うんです。成功事例はフランチャイズ全体で共有するけれど、マニュアルや指定教材はありません。よく言えば自由、悪く言えば適当。でも、自分なりに工夫・改善したい僕にはぴったりのフランチャイズです。

ただし、加盟する段階で「本気でやるならばサポートしますが、そうとう頑張らないと経営は成り立ちませんよ」と、くぎを刺されました。開業した頃、一人で700枚のチラシを地域にポスティングしたことがありました。天白区は戸建て住宅が多いので苦労しましたよ。

少子化の時代に塾は儲かるのか?

――このチラシ、とっても露骨ですね(笑)。「60点以下で入塾された場合、1科目で+20点以上を保証します。クリアできない場合、1学期間無料で指導」……。

すごいでしょう。成績保証制度は今ではほかのフランチャイズも採用していますが、うちが先駆けですよ。大手はイメージ広告を打てば生徒が来てくれますが、僕らは弱小の塾なのでストレートさが必要なのです。

イメージ重視の東京人、値切り好きの大阪人と違い、名古屋人は「黙ってお得なところに行く」。露骨すぎるぐらいのチラシが有効だ。

このチラシの反応がとてもよくて、500枚に1件の割合で問い合わせが来ます。チラシの出来がいいことも、ヒーローズに加盟した理由のひとつですね。

――少子化の時代、学習塾経営を新たに始めるのはリスキーだとは思いませんか。

いえ。名古屋のベッドタウンである天白区の人口はむしろ増えています。大企業に勤める転勤族が多く、「転校しても通用する学力を子どもにつけさせたい」という意識も高い。開校3年目のピーク時は70人の生徒が在籍していました。

お隣の日進市も同じです。特に豊田市まで始発で座っていける赤池というターミナル駅が人気で、人口が急増中。そこからわざわざ通って来てくれる子もいるので、今年2月に赤池校も開校し、植田一本松校と合わせて2校体制になりました。僕はオーナーとしてさらに教室を増やしていこうと思っています。

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