型破りすぎる!伝説の「東大の日本史」問題 解答へのダメ出しがそのまま問題に

受験生の答案へのダメ出しを出題文に
突飛ではないが鋭い視点を持った独自の問題を出題する、「東大の日本史」入試問題。数ある「東大の日本史」の傑作問題の中でも、受験生ならびに筆者が現在身を置く予備校界にも衝撃を与えたのが1983年度の問題である。
なんと、受験生の答案にダメ出しして、数年前と同じ問題をもう一度出題したのである。こんな芸当ができるのも、「東大の日本史」はすべて論述形式で出されるからである。
当時は、「この答案例はとある予備校の模範解答である」という、まことしやかな風説が流布していた。これは事実ではないにしても、この問題を出題した東大の先生が、受験生たちの答案に満足していなかったことは明らかである。「何やら東大対策を講じているようだが、きちんと歴史を教えているのか」という、予備校界に対する挑戦状であったとも受け止められるのではないだろうか。
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