米兵に暴行された豪人女性、悲痛の実名告白 神奈川・横須賀市であった事件に今も苦しむ

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今回の事件を受け政府は、関係省庁の局長級で構成する「沖縄県における犯罪抑止対策推進チーム」を設置したが、検討されている対応策は街路灯や防犯カメラの増設など。

「“暗い夜道で被害にあう”など“レイプ神話”は捨てなければだめ。年齢、服装、場所、性別までも関係なく被害にあうの。ちょっとした治安向上ではなく、とにかく被害者を全面的に守る制度を整えなくては」(キャサリンさん)

日米地位協定の改定を要求しない日本政府

翁長雄志沖縄県知事は5月23日、安倍総理と会談し、オバマ米大統領と直接会話する場を設けてほしい、日米地位協定を見直してほしい、と要望した。日本側の犯罪捜査や裁判権を制限するこの協定に対し、県民はこれまでも再三にわたり改定を求めている。しかし伊勢志摩サミットに参加するため来日したオバマ大統領に、安倍首相が改定を要求することはなかった。

翁長知事は、安倍総理の対応を「大変残念であります」と批判。「このまま日米地位協定の改定がなされなければ、県民は、米軍基地に対する不安を解消することができず、これ以上耐えることはできません」とコメントを発表した。

沖縄で暮らす名桜大4年の玉城愛さん(21)は、同年代のレイプ被害者に涙する。

「想像するよりもずっとつらくて怖かったと思います。現場付近は私も通り慣れた道。もし被害者が自分や家族、友人だったらと思うと……。みなさんも考えてみてほしいです」

日本政府には、

「国民の命よりも日米関係が大切なんだなと肌で感じました。“これ以上ふざけないで”と思う」

沖縄の声を聞くたびにキャサリンさんが思うことは、“Okinawa is crying.”。

「私が沖縄で会う人は、みんな涙を流すの。沖縄では米兵によるレイプの危険性が高いだけじゃない。日米地位協定のせいで犯人の国外逃亡も防ぎづらくなっています。もう私と同じ地獄を誰も味わわないでほしい。悪の循環を壊さなければ。人間が作った問題ですから、人間が直せるはず」 

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