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「不本意」な非正社員の満たされない現実 望んでも正社員になれない人を減らせるのか

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  • 大槻 智之 特定社会保険労務士、大槻経営労務管理事務所代表社員

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迷路にはまりこんで出られなくなっています(イラスト:wavebreakmedia / PIXTA)

「あんなにも長期間にわたり就職できないとは思っていませんでした」

司法書士の資格を持ち、東京都内の法律事務所で働くAさんは振り返ります。

今年で39歳になるAさんが大学を卒業したのは2000年。都内の自動車販売会社で正社員として営業職に就いたものの、どうしてもなじめずに1年で退職しました。歯車が狂ったのはそれからです。自動車販売会社を退職後、失業給付を受給している間は「その気になればすぐに決まるだろう」と思い真剣に再就職を希望していませんでしたが、気が付けば正社員の働き口が見つからなくなっていました。

5年で15社を渡り歩く

Aさんはほどなく生活のために派遣社員として働くようになりました。派遣会社でも派遣先は特定の会社に定まらず、「5年間で15社ほど勤務しました」。それでもAさんは正社員の働き口を探し続けましたが、いつのころからか「履歴書で落とされる」ようになります。採用担当者の目から見ればAさんの職務経歴書に書かれたキャリアは、職場を転々としているようにしか見えなかったのかもしれません。

Aさんは「このままでは一生、正社員になれない」との思いから一念発起して国家資格である司法書士の資格にチャレンジ。そして「100人に2~3人しか受からない」といわれる難関試験を32歳でなんとか突破し、ようやく法律事務所に正職員として再就職ができたそうです。「履歴書を書くたびに不安でいっぱいでした。こんなことなら1社目でもう少し辛抱してキャリアを積むか、早くから真剣に就職活動をしておけばよかったです」とAさんは話します。

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【「新卒一発勝負」が根強い日本の慣例】

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