学習者用デジタル教科書(以下、「デジタル教科書」と記述)とは、検定を合格した紙の教科書と同じ内容をパソコンやタブレット端末などに取り込んで学べるようにしたもの。文字を見やすく拡大表示にしたり、音声の読み上げ、書き込みやマーキングができるといったメリットがあります。デジタル教科書は、2018年の学校教育法の一部改正により、2019年4月から紙の教科書に代えて使用することができるようになりました。その使用範囲は各教科などの授業時間の2分の1未満と定められていましたが、2020年12月、文部科学省ではその制限を撤廃する方針を打ち出しました。2021年度から制限なくデジタル教科書を使用できるよう、省令を改正するとしています。