この力強い言葉から、いかにブライトさんが心の病と向き合い、戦っているかがうかがえました。苦しい、悔しい、悲しいなどの自分にめぐる負の感情ではなく、他人の「力になりたい」と言い切れる人だからこそアスリートとして第一線で活躍できたようにも見えます。
「だから、お願いがあります。一緒に、中日ドラゴンズを応援しましょう。叩きたくてもグッと堪えて応援の熱に変えて欲しいです!」。ブライトさんは特にこの“叩きたくてもグッと堪えて”というフレーズを言いたかったのではないでしょうか。
心ない臆測や誹謗中傷を浴びせる人への不満、怒り、恨み節などは一切なく、一緒に応援しようと呼びかける。スタメン出場でなくてもベンチで大きな声を出してチームを盛り上げてきたブライトさんらしい言葉でした。
ただ、その言葉に感動させられると同時に「今年いかに心ない臆測や誹謗中傷が多く、その内容がひどかったか」が思い浮かびました。いったいどのような状態だったのでしょうか。
カスハラを思わせる強引な要求
今年5月以降、ブライトさんが二軍の試合や練習にも姿を見せなかったことでネット上には不満や臆測が増え、次第に誹謗中傷レベルのコメントも見られるようになりました。
最初に書かれたのは「ファンに情報公開しないのはおかしい」「説明する義務はあるはず」などの不信感。「どんな状況でも情報公開・説明するのは当然」という強引な要求であり、誰もが見られる場に書き込むことで、球団や監督、選手らを追い詰めるカスハラに近いニュアンスを感じさせられます。
なかには「報道がないからSNSにいろいろ書かれるのは仕方ない」と批判を正当化するコメントもあり、初夏になると「監督やコーチとのトラブルでは」「私生活で何かあったんじゃないか」などの不穏な臆測が増えていきました。


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