座席だけでなく、鉄道大臣が車両の構体を見学している写真も何枚か発表されている。しかし、気になるのは完成した車両の写真がないことだ。まだ完成していないのだろうか。
台湾では新型の高速鉄道車両「N700ST」が2027年7月に運行開始する予定だが、今年8月には完成した車両が台湾に到着して、1年近くかけて試運転を行っている。インドの場合は初の高速鉄道ということもあり、試運転の時間は十分に取る必要がある。営業運転は2027年中に行う計画だが、はたして間に合うのだろうか。
当初計画では「E5系新幹線」だった車両
最初の列車はインド製の車両だが、当初の計画ではJR東日本の主力車両である「E5系」が導入される予定だった。2015年7月に発表された事業化調査報告書には、車両の仕様や保守プロセス、車両基地の設計・設備などについてE5系を前提として記載されている。
ところが、E5系の導入に関する協議は難航し、2023年から2024年初めにかけてインドは国産車両を導入する方針に切り替えた。その理由に関する公式発表はないが、インドは「メイク・イン・インディア(インドで作ろう)」という国内製造業振興策を掲げており、初の高速列車として国産車両にこだわったという可能性はある。

