ビジネスパーソンの間で話題になっているNHKドラマ『会社員』。男性組織のなかで必死にのし上がってきた女性幹部候補が、部署内のパワハラ相談の対応を巡って派遣社員から激しく突き上げられる。
本作は、プロジェクトの成否や出世、保身など現代社会のビジネスの現場で起きているリアルを生々しく映しながら、組織本意の企業論理と従業員の倫理観へ疑問を投げかける。共感しながら観ていると恐怖のどん底に叩き落とされるシリアスサスペンスだ。
「3000万」に続く脚本開発チームのドラマ
そんな本作が描くのは、パワハラ、セクハラの隠蔽を図る会社組織と個人の対立構図だけではなかった。より複雑に人間関係が絡み合う急展開を第4話から迎えている。
本作は、NHK総合の毎週火曜日夜10時からの「ドラマ10」枠で放送されている。深い人間模様を描く社会派作品の枠として知られ、これまでにシリアスサスペンス、ヒューマンドラマなどジャンルを超えて数々の話題作を生み出している。
同枠で10月13日からスタートした本作は、NHKが2022年に立ち上げた脚本開発チーム“WDR(Writers’ Development Room)プロジェクト”から生まれたオリジナルドラマ第2弾になる。
第1弾の安達祐実主演の『3000万』は、派遣社員として働く平凡な主婦が闇バイトに巻き込まれていく、現実とリンクする社会の闇を描いた。2024年に放送されると、同時期の数ある連続ドラマのなかで突出した脚本の視点の鋭さと社会を鋭角に抉る切り口が、大きな話題を巻き起こした。
そんなクライムサスペンスに続く本作は、パワハラとセクハラが渦巻く企業組織内の人間模様をシリアスかつリアルに映し出すオフィスサスペンスになり、秋ドラマのなかで異彩を放っている。


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