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紅葉の季節を迎え、近郊の低山登山がにぎわっています。しかし救護や診療の現場で筆者が繰り返し目にするのは、「低い山だから大丈夫」という思い込みが招いたトラブルです。
警察庁によると、2025年の山岳遭難者は3623人で過去最多でした。死者・行方不明者332人の66.6%は60歳以上です。標高599mの高尾山でも、同年の遭難者は106人にのぼりました。
遭難の原因は道に迷う、転倒、滑落が多いものの、疲労と病気だけで2割弱を占めます。転倒や道に迷う背景にも、脱水や疲れによる注意力の低下が隠れていることが少なくありません。
消費エネルギーは「体重(荷物込み)×行動時間×5kcal」が目安
標高1000mぐらいの山では、気温はふもとより6℃ぐらい下がりますが、数百メートルほどの低山の気温は、そこまで下がりません。山歩きに適した季節ですが、やはり気にしなければならないのが脱水です。
山では風が止まって湿気のこもる樹林帯と、直射日光と照り返しを浴びる尾根という、二重の熱の負担があります。加えて、山歩きでは厚着をしていることもあって、熱がこもりやすくなります。汗はじんわりかいているのにもかかわらず、歩きに集中したり、景色に夢中になったりするため、水分摂取を忘れて脱水症状を起こすというケースも見受けられます。
運動量も想像以上です。


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