買う前に、書店や公式の試し読みで、子どもの反応を見てみるのもよいでしょう。
「アニメは好きだけれど、この漫画の絵はあまり好きではない」ということもありえます。
映像が好きなら必ず漫画も好きになる、と決めつけず、選ぶ余地を残しておくことも大切です。
② テンポがいい4コマで「読めた」感覚を増やしていく
2つ目は、4コマ漫画を試してみることです。
漫画は、作品によって読みやすさが大きく変わります。見開きいっぱいにコマが広がり、吹き出しが入り組み、場面が次々に切り替わる作品もあります。
迫力のある表現ですが、読み慣れていない子にとっては、視線をどこへ動かせばよいのか迷うこともあるでしょう。
その点、基本的に上から下へと追っていく4コマ漫画は、読む順番をつかむ入り口の一つになります。長い物語を追う前に、短いやり取りを読んで、最後のオチを楽しむところから始められます。
で、どの漫画を読ませるか。(ここは実はかなり私の趣味の世界でして、なんでもいいといえばいいんですが)あえて挙げるなら、高津カリノ先生の漫画『WORKING!!』です。
『WORKING!!』は、ファミリーレストランを舞台に、個性的な登場人物たちのやり取りを描く4コマ漫画です。正直に言うと、これを選んだ理由に、勉強になる要素はありません。ギャグ漫画なので。
ではなぜ挙げるのかというと、キャラクター同士の関係性が丁寧に整理されていて、とにかく『読みやすいから』です。誰が誰に話しかけて、相手がどう返すのか。コミュニケーションが一つひとつきちんと作られていて、展開は突飛なのに、読んでいて迷子にならない。
この「読みやすさ」こそ、漫画に慣れていない子にいちばん大事な部分だと思っています。言葉と表情のずれを面白がる作品なので、「この人、口では強そうなのに顔は困っているな」とセリフを一つずつ追う楽しみ方にもつながります。
もちろん、4コマならどんな子にも簡単というわけではありません。省略された事情がわからず、笑いどころをつかみにくい場合もあります。作品の内容や言葉遣いも含めて親が試し読みをして、その子に合うものを選んでください。


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