最初は「今日はこれ一つだけ」で十分です。意味がわからなければ、「この人、どうしてこんな顔をしているんだろうね」と一緒に考えてもよいでしょう。ただし、オチを説明できるかどうかのテストにはしないことです。笑えたら笑う、合わなければ別の作品を探す。そのくらい気軽に試してほしいと思います。
③ 親のリアクションで意欲アップ+会話もはずむ
3つ目は、親子で一緒に読むことです。
親は「漫画なのだから、一人で楽しく読めるだろう」と考えます。しかし、子どもにとっては、知らない言葉が多かったり、説明が難しかったりするかもしれません。
それなのに「せっかく買ったのだから読んで」と言われると、楽しいはずの本が宿題のようになってしまいます。
そこで、一人で読ませる前に、親も隣でページを開いてみてください。すべてのセリフを読み上げる必要はありません。同じ場面を見て笑ったり、「これ、どうなると思う?」と話したりするだけでも構いません。
たとえば、『となりのきょうだい 理科でミラクル』シリーズには、日常の疑問を会話のきっかけにできる題材があります。「もののしくみを大研究編」では、「ガムはどうしてすぐにあまくなくなるの?」「電子レンジはどうやって食べ物を温めるの?」といった身近な謎を扱っています。
「そういえば、さっき食べたガムも味がなくなったね」「電子レンジって、毎日使うのに不思議だね」。そんなふうに、漫画の中の出来事を自分たちの生活につなげて話せます。子どもが気になるテーマを選び、その話だけ読む形でもよいと思います。
このとき避けたいのは、「何がわかった?」「説明してみて」と、毎回理解度を確認することです。会話がすぐに小テストに変われば、子どもは気軽に感想を言いにくくなります。
親自身が「これ、知らなかったな」と驚く姿を見せるほうが、一緒に読む楽しさを共有できるのではないでしょうか。
本を読み終えることより、「このページ、面白かったね」と言い合えること。その時間を大切にしてほしいと思います。
忙しい日には、寝る前や休日に数ページだけでも十分です。途中で話が脱線して、漫画を閉じてしまっても失敗ではありません。その本が親子の会話を生んだのなら、すでに楽しむきっかけになっています。続きを読む日は、子どもの「また見たい」に合わせてもよいのです。


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