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今回登場するのは青戸一之さん。中学までは、家でほとんど勉強せずに学年上位。教科書を読めば理解でき、ノートにまとめ直す必要も感じなかった。ところが、高校では赤点が続き、留年しかけたこともある。その後30歳になってから、なんと青戸さんは東大受験を始めた。なぜ大人になって、もう一度学び直そうとしたのか。
小学校に入る前にひらがなとカタカナがすべて書けた
青戸さんは1983年、鳥取県に生まれた。小学校に入る前には、ひらがなとカタカナをすべて書けるようになっていたという。学校でも、教科書を読めば内容を理解し、覚えることができた。
授業を聞いてノートを取り、家で復習する。そうした手順を踏まなくても、勉強にはついていけた。ノートを書くことはあっても、自分の理解を助けるというより、授業中の手持ち無沙汰を埋める意味合いが強かった。中学校でも、宿題や予習は授業中や休み時間に終わらせた。公立中学校で、成績は上位10人ほど。高校受験前の半年間を除けば、家で勉強することはほとんどなかった。
「面倒くさいことが嫌いで、とにかく物事を要領よくこなしたい性格」。本人は当時の自分をそう説明する。学校でやるべきことを終わらせれば、帰宅後はゲーム、漫画、テレビを楽しめる。それでも成績は取れるのだから、生活を変える理由もなかった。
進学先は地元の進学校だった。ただし、難関大学を目指して選んだわけではない。中学から続けていた吹奏楽が強く、仲のよかった先輩もいた。それが大きな理由だった。
とはいえ、順風満帆というわけでもない。高校に入ると、成績は下位1割ほどに落ちた。赤点が続き、進級が危うくなったこともある。中学までと同じやり方では、授業についていけなくなった。家で勉強する習慣がなく、将来の目標もない。勉強に身が入らないまま、わからないことが増えていった。


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