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ライフ #神童だったあの子の今

「高卒で働いていた元神童」父が他界して家計に余裕がなくなり…新聞配達→ニートを経て《33歳で東大合格》した背景

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30歳になってから東大受験を始めた青戸さん
30歳になってから東大受験を始めた青戸さん(写真:青戸さん提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ
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とりわけ数学は苦手になった。テストの点数が一桁だったこともあり、苦手意識が強く残ったという。そんな高校2年のとき、父が病気で亡くなる。家計に余裕がなくなり、大学進学についても考え直すようになった。目的のないまま自分が大学へ行くより、働いて家計を助けたほうがいいのではないか。3歳下の妹には学びたいことがある。自分より妹を進学させたほうがいいのではないか。

それまでは、周囲と同じように自分も大学へ行くのだろうと思っていた。しかし、その進路を選ぶ理由を、自分で考える必要が生まれた。

大学進学を考え直し、新聞奨学生をしながら専門学校へ

高校3年の春、ゲーム雑誌で見つけた記事が、次の進路を決めた。

新聞奨学生として働きながら、ゲーム制作の専門学校へ通う道だった。好きなゲームに関われて、母に学費の負担をかけずに済む。青戸さんは申し込み、5月には進路が決まった。

だが、上京後の暮らしは、想像以上に忙しかった。

午前3時前に起きて朝刊を配り、学校へ向かう。戻れば夕刊の配達がある。翌朝に備えて寝ようとすれば、自分の時間はわずかしか残らない。友人と遊ぶ時間も欲しく、睡眠は足りなくなった。ゲームを楽しむことと、仕事とすることの違いも見えてきた。2年制の学校だったが、2年目の夏頃にはほとんど授業へ行かず、新聞配達だけをする日々になったという。

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