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「不安を消そう」とするほど本番で実力を出せない…英国の臨床心理士が教える"プレッシャーを力に変える方法"

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プレッシャーに強いことは生まれつきの才能ではない(写真:Graphs/PIXTA)

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人前で話すとき、大きな仕事を任されたとき、動じずに実力を発揮できる人がいる。そんな姿に「もともと精神的に強い人なのだろう」と思うかもしれない。しかし、プレッシャーに強いことは生まれつきの才能ではなく、後から身につけられるスキルだと、英国の臨床心理士ジュリー・スミスは説く。大切なのは、不安や緊張をなくすことではなく、そのエネルギーをどう使うか。
世界的ベストセラー『読むだけで心身が整う メンタルメンテナンス大全』から、プレッシャーの中でも力を発揮するための実践的なヒントを紹介。

「辛い思いなど何一つない人生がいい──そう思ったら、向かい風の中で強くなる樫の木と、高圧下で生まれるダイヤモンドを思い出せ」

──ピーター・マーシャル(アメリカの司会者)

私からあなたへの手紙

絶好のチャンスだ。これまで頑張って準備を重ねてきたことを、実行に移すときが来た──あなたはものすごいプレッシャーを感じる。そしてそれに気を取られると、まったく集中できなくなる。自信がなくなる。正しい決断ができるか。学びや経験をちゃんと覚えているか。冷静でいられるか。プレッシャーがなければ当たり前にできることが、できなくなる。

偉大なことを成し遂げた人なら、誰もがこの感覚を知っている。彼らが力を発揮できたのは、生まれつき特別な能力があったからではない。強いプレッシャーがあるときにどうすればいいかを学んだのだ。あなたも、きっと学べる。

あなたはこれまで、いろんな準備をしてきたことだろう。それと同じように、「プレッシャーにどう立ち向かうか」というマインドセットについても、きっちり的を絞って準備しなければならない。思考を野放しにすれば、最高のパフォーマンスはできない。ヘッドライトに照らされたウサギのように、受け身になって、立ちすくむ。何もできない被害者になり、ただ恐怖から逃れようとする。屈辱とストレスから逃れ、失敗の傷を癒すことだけを考え、早く終わってほしいと願う。こんなマインドセットでは、目の前のやるべきことに集中できない。頭の中がぐるぐるして、最悪の事態を避け、ストレスから逃げ出すことしか考えられない。「自分はやっぱりダメだ」という思い込みがさらに強くなり、全てを諦めて投げ出したくなる。

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