子どもを変えようとする前に、親御さんご自身が「ご機嫌な状態」を作ることが先決です。順番が逆ではいけません。この順番でなければ、うまくいかないのです。
なぜか。人間は、「不機嫌な人」の言葉には耳を貸さないからです。
職場を思い浮かべてみてください。いつもイライラしている上司から「しっかりやってくれ」と言われたとき、あなたはどう感じますか。やる気が出るでしょうか。むしろ、「この人に言われたくない」と反発を感じるのではないでしょうか。
逆に、いつもご機嫌で、穏やかな上司から「これ、一緒にやってみようか」と言われたとき、あなたはどう感じますか。「この人のためなら」と思えるのではないでしょうか。子どもも、まったく同じです。
不機嫌な親の言葉は、どれだけ正しくても子どもの心に届きません。ご機嫌な親の言葉は、どれだけ軽くても子どもの心に染み込みます。これは、発する言葉の中身ではなく、言葉を発している「親御さんの状態」が問われている、ということです。
では、「ご機嫌な状態」とは、どういう状態でしょうか。
これは、無理に作り笑いをすることでも、嫌なことがあるのに我慢して明るく振る舞うことでもありません。ご自身の心が満たされていて、穏やかで、気持ちに余裕がある状態のことです。
ご機嫌な状態を作るために大切な2つのこと
ご機嫌な状態を作るために、大切なことが二つあります。
一つ目は、ご自身を労わることです。
親御さんは、日々、本当によく頑張っていらっしゃいます。朝から晩まで、子どものため、家族のため、仕事のために動き続けている。それは、本当に尊いことです。
だからこそ、一日のどこかで、ご自身を労わる時間を持ってください。熱いお風呂にゆっくり浸かる。好きな音楽を聴く。美味しいコーヒーを一杯ゆっくり飲む。友人と電話で笑い合う。自分を満たす時間を、意識的に作ってください。


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