二つ目は、親御さん自身が楽しんでいる姿を、子どもに見せることです。
これは、意外に見落とされがちなポイントです。親御さんが好きなことに夢中になっている姿、笑っている姿、楽しんでいる姿――これを見せることは、子どもにとって最高の教育になります。なぜなら、子どもは「人生とは楽しむものだ」ということを、親の姿から学ぶからです。
いつも不機嫌で、イライラしていて、愚痴ばかり言っている親の姿を見て育った子どもが、「大人になるって楽しそう」と思えるでしょうか。
逆に、親御さんが趣味に夢中になったり、友人と楽しんだり、好きなことで笑ったりしている姿を見て育った子どもは、「大人って楽しそう」「自分もいつかああなりたい」と感じます。そして、そのためには今の時期に何をすればいいかを、自分で考え始めます。これが、スマホを超えた視野を子どもに与えるきっかけになるのです。
「ご機嫌な状態」は自分のために作る
もう一つ、ご機嫌な状態について、大切なことをお伝えします。「ご機嫌な状態」とは、親御さん自身のために作るものであって、子どものために作るものではありません。
「子どものためにご機嫌でいなきゃ」と頑張ると、それはそれで我慢や無理が生まれます。我慢や無理は、遅かれ早かれ爆発します。そうではなくて、「自分が楽しいから」「自分が気持ちいいから」ご機嫌でいる――この順番が大切です。ご自身のためにご機嫌でいることが、結果として、子どもへの最高の贈り物になります。
ここで、一つの原則をお伝えします。
子どもは、親の言葉ではなく、親の状態から学ぶ。
どんなに正しいことを言っても、親御さんの状態がイライラしていれば、子どもには「イライラする大人」の姿しか残りません。どんなに言葉が少なくても、親御さんの状態がご機嫌で穏やかであれば、子どもには「機嫌よく生きている大人」の姿が残ります。
子どもに伝えたいのは、どちらの姿でしょうか。
答えは、きっと明らかです。



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