この思考パターンの中では、子どもは「親の価値を証明する存在」になってしまっています。だから、子どもが期待通りに動かないと、親御さんご自身の存在価値が揺らいでしまうのです。
「うちの子がスマホをやめられない」=「私は良い親ではない」
この等式が無意識の中で成立しているとき、イライラは激しくなります。なぜなら、子どもの行動一つひとつが、親御さんご自身の「存在意義への攻撃」として感じられてしまうからです。
ここで、ぜひご自分に問いかけてみてほしいのです。子どもがどんな状態であっても、私の価値は変わらない。――そう、心から思えますか?
もし、少しでも「うーん」と感じるところがあれば、それは子どもの問題ではなく、親御さんご自身の自己肯定感の課題かもしれません。自己肯定感は、大人になってからでも育て直すことができます。その第一歩は、ご自身の「不完全さ」を許すことです。
自分の中の「不完全さ」を許すことから始める
「完璧な親じゃなくていい」
「イライラしてしまう自分も、それでいい」
「できないことがあっても、それでいい」
こう、ご自身に対してつぶやいてみてください。最初は違和感があるかもしれません。でも、続けているうちに、少しずつ心が緩んでいくのが分かるはずです。
実は、不完全な親御さんの方が、子どもがしっかりしていくものなのです。親がキチキチしていて、何でも管理監督していると、子どもの主体性は出てきません。たとえば、親が風邪を引いて寝込んでしまったとします。
そのとき、これまでは自主的に行動しなかった子どもが見違えるように動いてくれるという経験はありませんか。しかし、親が回復して動けるようになると、子どもはパタンと前のように動かなくなります。そういうものなのです。


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