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ライフ #見た目の科学 人はなぜ“外見”に翻弄されるのか

「安直すぎ」「演出がマジきつい」 ミセス『シンデレラ』MVなぜ物議? "キャバ嬢とパパ活"描写が示す《国民的バンドの重荷》

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シンデレラ ミセス
ボーカルの大森元貴さんが初監督・企画・脚本を担当したことでも話題の『シンデレラ』(画像: Mrs. GREEN APPLE 公式X @AORINGOHUZINより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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では、何が「安直」に見えたのか。「シンデレラ」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、ドレスだ。そして、ドレスを仕事で着る女性と言われて、真っ先に浮かぶ職業の1つが、キャバクラだったのではないか。大森さんが実際にそう考えたかはわからないが、受け手はそう見た。

キャバクラの控え室で、メイクをしながら、テレビに映った「シンデレラ」の映像に目を向ける主人公(画像:Mrs. GREEN APPLE 公式YouTubeより)

そしてこの連想は、最も近い道をたどったもののように見える。意外性を期待される作り手ほど、そこに「ひねりのなさ」を感じやすい。

ここからは、この「最短距離の連想」がなぜ起きるのかを、見た目の科学から考えてみたい。

「ドレス」から思いつく職業は、実は少ない

先に打ち明ければ、筆者はMVを見たあと、「では、どんな職業ならよかったのか」を考えてみた。しかし、すぐには思いつかなかった。

人は何かを見ると、それに関連する記憶が連鎖的に呼び起こされる。この仕組みは「活性化拡散」と呼ばれている(※1)。

「シンデレラ」という言葉から「ドレス」が呼び起こされ、さらに「ドレスを着る仕事」の記憶へとつながっていく。ところが、ドレスを日常の仕事で扱う職業は、そう多くない。連想の道筋が少ないぶん、近くにあるものが選ばれやすくなる。これは筆者の仮説だ。

夢の中で王子様と手を取り合って踊るシーン。アニメーションとの融合も話題となった(画像:Mrs. GREEN APPLE 公式YouTubeより)

他に筆者が思いついたのは、ホテルやブライダルなど、「おもてなし」に関わる職業だった。仮に主人公がそうした職業に就いていたら、連想は「ドレスを着る人」から「他人の幸せな日を支える人」へと動き、反応も違っていたかもしれない。もちろん、これは筆者の思考実験にすぎない。実際に反発が減ったかどうかは、誰にもわからない。また、どの職業が優れているか劣っているかを論じる意図もない。

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