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ライフ #見た目の科学 人はなぜ“外見”に翻弄されるのか

「安直すぎ」「演出がマジきつい」 ミセス『シンデレラ』MVなぜ物議? "キャバ嬢とパパ活"描写が示す《国民的バンドの重荷》

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シンデレラ ミセス
ボーカルの大森元貴さんが初監督・企画・脚本を担当したことでも話題の『シンデレラ』(画像: Mrs. GREEN APPLE 公式X @AORINGOHUZINより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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当該MVは批判を受けて翌13日に公開停止となり、レーベルと事務所が謝罪文を出した。大森さんも、経緯の説明と謝罪を公式サイトに掲載している。CMで楽曲を使っていた日本コカ・コーラは、この曲を使った広告素材の放映を停止した。

この記憶があるから、ミセスの新作は、出るたびに「道徳の審査」を受けやすい。ミセスはいつの間にか、音楽とは別の物差しで測られている。筆者にはそう見える。

「大森元貴の飛び抜けた創造性」が前提にあるからこそ、“陳腐”という感想に

もう1つの期待は、創造性だ。大森さんは、ミセスの全楽曲の作詞、作曲、編曲を手がけ、アートワークやMVのアイデアまで担当している。24年には、Billboard JAPANの年間作詞家チャートと作曲家チャートで、2年連続の1位に輝いた。現在の音楽シーンで、作り手としての創造性は頭一つ抜けた存在だと言える。

だからこそ、今回の設定を「陳腐」だと感じた人がいたのだろう。《この思想でつくったなら安直です。すごい才能なのに》。冒頭で紹介した《ドレスだからキャバ嬢なの?》という投稿も、「クリエイターとして」と続いていた。

「陳腐」の意見もある一方、作り込まれた主人公の細かな設定や背景も話題に。父親に頭を撫でられたシーンのすぐ後には、実は妹が生まれていて、両親の愛情がそちらに向けられている……という切ない描写も差し込まれていた(画像:Mrs. GREEN APPLE 公式YouTubeより)
高校生くらいになった頃には、両親が言い争っているように見えるシーンもあり、家庭内に影が差していることも読みとれる(画像:Mrs. GREEN APPLE 公式YouTubeより)

興味深いのは、こうした批判の言葉にも、才能への敬意が交じっていることだ。期待が高いから、物足りなさが目立つ。「すごい才能なのに」という一言が、それを物語っている。

ただし、作り手は安易な発想からではなく、丁寧に設定を作り込んだことも伝えられている。音楽WEBメディア「THE FIRST TIMES」によると、大森さんは今作で監督に加えて企画・脚本も手がけ、キャバクラ嬢という職業については、実際に働く方へのヒアリングも行い、リアリティにこだわったという。

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