「哲学の道」という名が付き、その名にふさわしい散策路にしようと整備が進められ、桜も植えられました。
そして1987年(昭和62年)には、若王子橋から銀閣寺橋までの約1.5キロの区間が、「日本の道100選」の一つに選定されました。
「琵琶湖疏水の管理用道路」だった場所が、「哲学の道」という名前を得ることで、次第に「哲学者たちが歩いた」という物語のある独自のイメージを持つ場所へと変わっていったのです。
その後、マスコミにも取り上げられ、観光名所として広く知られるようになりました。
今では、「哲学の道」と聞けば、多くの人が京都の美しい散策路を思い浮かべるしょう。おそらく、「琵琶湖疏水の管理用道路」と呼ぶ人は、ほとんどいません。
名前が変わることで、その場所の見え方まで変わったのです。
企業にも応用できる
じつは、同じように、企業でも名称によってイメージを変えたり、新しい価値を生み出したりするケースがあります。
わかりやすいのは、ヒット商品の名前を企業名に転用するケースでしょう。
最近では、緩衝材「プチプチ」で知られる川上産業株式会社が、社名を「プチプチ株式会社」に変更したことが話題になりました。
ユニークでわかりやすい社名に変えることで、会社そのものへの関心を集めることができ、「何を扱っている会社なのか」が一言で伝わる。素晴らしい社名です。
しかも、情報があふれる現代において、大きな強みになります。
特に今は、AIが企業や商品について情報を整理して回答する時代です。社名だけで「何者なのか」が言葉だけで明確に伝わることは、ますます重要になるでしょう。
PRの専門家として、こうした思い切ったネーミングには、大きな可能性を感じます。


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