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「かっこつけて作ってもしょうがない」川越シェフが3姉妹の父になって気づいた、家庭料理に本当に必要なこと

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「家庭料理は、おいしくてお腹いっぱいになればいい」と語る“川越シェフ”こと川越達也さん(撮影:梅谷 秀司)
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レシピづくりでは、女性たちの意見も取り入れた。

「おじさんなので、女性の心の隅々までは、わからないところがあるので(笑)。シェフとしての発想は提案できても、冷蔵庫の采配は僕にはわからない。『こんなものが残りがちだよ』『こんな調味料も余ってるよ』『子どもたちはこういうのが好き』と、いろいろお知恵をいただきながら作りました」

では、仕事で忙しい人が手早くおいしいパスタを作るコツはあるのだろうか。

「時間があるときに、冷蔵庫にあるものを切り刻んでおくといいと思います。ストレス発散も兼ねて、ウインナーもえのきも野菜も、とにかく切っておく。そうすれば、自炊をする時に調味料を入れるような感覚で野菜を使うことができるので、パパッと作ることができます」

『今日も明日も「旨いパスタ」』(主婦の友社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「旨けりゃいい」で自炊を楽しむ

新刊のキーワード「旨けりゃいい」には、料理人として川越さんが長年抱いてきた思いが込められている。

「修業を始めたときから、ずっと思っていたことなんです。さすがに若いときは大きな声で言ったら怒られるので、心に秘めていましたけど(笑)。決して投げやりな意味ではありません。

組み合わせや食べ心地を考えたときに、本来なら合わせると喧嘩しそうなものでも、その人にとってはおいしいこともある。基本的には、うまけりゃいいと思っています」

レストランと家庭では、料理に求めるものに違いがある。

「レストランでシェフとして頑張らなきゃいけないときは、組み立てのルールを守り、ロジックをしっかりと構築します。ただ、それが全て正解とはいえないところもある。

一方で家庭料理は、おいしくて、お腹いっぱいになって、楽しい時間を過ごせればいい。そう思えたら、料理はもっと楽しくなるはずです」

【あわせて読む】「若い時の自分に言ってあげたい。50代、面白いぞって」—53歳・川越シェフが語る、40代でレストランを離れてからの人生

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